感染者を想定 搬送訓練 金沢駅西消防 使い捨て衣類で対応


金沢市駅西消防署は、新型コロナウイルスの感染が疑われる傷病者を救急搬送する訓練を、同市三池町の同署小坂出張所で行った。署の救急隊員三人と消防隊員四人が、感染を防ぎながら心肺蘇生や搬送をする手順を確認した。建物二階の事務室で五十五歳の男性が急に顔面蒼白(そうはく)になり、意識を失ったと想定。隊員は、不織布でできた使い捨ての感染防止衣やゴーグル、高性能のN95マスクを着けて救急活動に取り組み、自動体外式除細動器(AED)や点滴による処置を手際よく進めた。署は約二カ月前から感染対策を強化している。署駅西救急隊の鴻野一成隊長は「感染の判断は難しいので、全ての事案で対策を取っている」と話した。今回は年四回開く訓練の一環。駅西消防署の救急隊と消防隊が連携した訓練は初めて。署によると、応急処置の高度化で必要な機材が増え、連携の重要性が増しているという。(戎野文菜)関連キーワード

石川

関連記事

ページ上部へ戻る