院内感染防止へ京大付属病院が寄付募る 陰圧室整備などに3000万円


京都大付属病院(京都市左京区)は、新型コロナウイルスの院内感染を防ぐことを目的とした陰圧室を整備するため、クラウドファンディング(CF)で寄付を募ると発表した。同病院が担う高度先端医療と感染症対策の両立を支えることが目的。8日に記者会見した宮本享病院長は「高度先端医療・救急医療と感染症対策を継続して両立させるためにも、陰圧室は必要だ。ぜひサポートをお願いしたい」と述べた。目標金額はまず3000万円に設定し、手術室や集中治療室など計14室の陰圧化工事を計画している。陰圧室は室内の空気圧を室外より低く調整し、感染源が室外に拡散することを防ぐ役割がある。同病院には一般病床に29床、手術室に1室あったが、長期的に高度先端医療などを支えるためには新たな整備が必要と判断した。同病院は3月下旬から、軽症から重症までの新型コロナ患者を受け入れており、対策に必要な費用がかさんでいるほか、感染拡大を防ぐため手術の件数も制限している。更に新型コロナの影響で、大幅な赤字も予想されているという。期間は9月30日午後11時まで。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/kuhp−kyoto−u−pj1)。【福富智】

関連記事

ページ上部へ戻る