看護実習 朝日町とリモート


京都看護大院生 保健師らに聞き取り 朝日町と連携・協力協定を結ぶ京都看護大(京都市中京区)の大学院生二人が、コロナ禍で実施できなくなった町施設での実習の代わりに自宅と町施設などをウェブ会議システムで結び、インタビューをしたり、講義を受けたりする「リモート実習」を二十七日から三日間の日程で実施している。同大は町と二〇一七年二月に協定を締結。昨年は五月に大学院生二人が十日間、町に滞在し、実習を受けた。今年も五月に町内での臨地実習を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて急きょ、リモート実習に切り替えた。リモート実習は同大にとっても初という。実習では、町保健センターに大学が用意したタブレット端末と通信機器を設置。二十八日にはセンターと、今年実習を受ける桑田日向子さんと山口紗代さんの自宅、大学内にいる担当教授、准教授の研究室などの五元中継で研修をした。二人は午前中、町保健センターの保健師らに仕事内容ややりがいなどを聞き取り調査し、午後からは生後四カ月、十カ月の乳児健診のため、センターに訪れた母親の話を聴いた。桑田さんは「実際に行けないのは残念だが、現場の生の声を聴けるだけでもありがたい」、山口さんは「自宅にいながら現場を見ることができ、勉強になる」と実習の感想を語った。センター係長で保健師の島田亜由美さんは「現地にいるのと、見るのとでは情報量が違うが、現況では最善の方法かもしれない」と話した。(松本芳孝)関連キーワード

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