京都大の次期総長に湊氏 医学部出身、ノーベル賞・本庶氏と共同研究


京都大は21日、次期(第27代)総長に湊長博理事(69)を選んだ。学内外の委員で構成する総長選考会議を経て決定した。選出後の会見で湊氏は「120年以上の伝統のある京大として、現代に求められるミッションを果たしていきたい」と抱負を述べた。山極寿一総長(68)が9月30日で任期満了になるのに伴い、教職員らによる予備投票を経て総長選考会議が7月3日に6人の候補者を決定。さらに20日の意向調査で、6人に対し教職員らが投票した。湊氏は京大医学部卒で免疫学が専門。1992年に京大医学部教授となった後、医学部・医学研究科長を務め、2014年10月からは研究などを担当する理事として山極体制を支えた。免疫反応のブレーキ役となる膜タンパク質PD1を発見し、2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑(ほんじょ・たすく)・特別教授と共同研究をしていたことでも知られる。

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