感染防ぐ「八重の盾」 加賀市が独自対策発表


予防促すチェック帳、講習会など

 加賀市は十七日、市独自の新型コロナウイルス感染予防対策「八重(やえ)の盾」を発表した。感染拡大の第二波に備え、重症化リスクが高い人への感染予防指導や、先端技術を活用した感染予防対策など、八つの柱を盛り込んだ。早急に予算措置し、早いものでは今月中から実施していく。(小室亜希子)高齢者や基礎疾患があるなど高リスク者向けに毎日の体温やマスク着用の有無、人との距離を取ったか−などをチェックできる手帳「感染症予防パス」を作成する。かかりつけ医から高リスク者に配り、活用してもらうことで、予防意識を高める。感染が疑われる場合は、市医療センターでPCR検査や抗原検査を受けられるよう、両施設の連携体制を整える。飲食店、旅館と「市新型コロナウイルス感染予防実行委員会」(仮称)を設立し、従業員に講習会を実施する。国が示す業種ごとのガイドライン活用を促し、感染予防のチェックリストも作成する。講習会を受講した事業者には、受講済みを示すステッカーを配る。高齢者、障害者施設にはガウン着用の実技やゾーン分けの研修会を開き、クラスター(感染者集団)発生を防ぐ。感染者が発生した施設に応援の職員を派遣した法人に五万円、派遣職員に一日当たり五千円を支給する。災害時の避難所として活用できるよう、今月中にも市内三温泉の旅館組合と協定を結ぶ。先端技術の活用では、三温泉の総湯入り口や、かがにこにこパークの入り口などに人工知能(AI)による混雑検知システムを導入。利用者がスマートフォンなどで確認できるようにする。宮元陸市長は「地域を挙げて重症化しやすい人への見守りやケアを徹底し、先端技術の積極活用により感染予防を図る」と述べた。関連キーワード

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