コロナ陽性率0.05% 愛媛大が抗体検査


愛媛大学医学部は15日、付属病院全職員と外来患者の合計1743人に新型コロナウイルスの抗体を検査し、患者1人の陽性を確認したと発表した。陽性率は0.057%だった。田内久道・付属病院感染制御部長は県内全体に置き換えるには検体数が少ないとした上で、「県が把握しない患者も少数いるが、大流行しているわけではない」とした。同病院で6月に検査した。職員は定期健康診断で採血した残りを使用。患者は同時期に別の検査で採血した7002人から、無作為に選んだ1000人分を匿名検査した。陽性者は特定できないが、感染後1カ月以上経過し治癒したとみられる。検査対象にはコロナ患者の治療にあたった医師や看護師らも含まれる。田内部長は「安全にスタッフが診療に携わることができた」と評価した。山下政克・同大学院医学系研究科長は「抗体保有率が低いということは今後感染しやすいことも意味する」と指摘し、対策継続を呼び掛けた。今回の抗体検査は研究の一環で、同病院で希望しても検査を受けることはできない。愛媛県は14日時点で82人の感染が確認されている。

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