巻き爪矯正に新治療法 浜松医療センター、特殊ワイヤー利用


浜松医療センター(浜松市中区)がこのほど、湾曲の強い巻き爪に有効な矯正治療を始めた。特殊なワイヤーを用いた方法で、手術療法と異なり、爪や足の機能を損なうことなく高い治療効果が期待できる。
 治療は、患者の爪の形に合わせて調整したスチール網ワイヤーを湾曲した爪の両端に引っかけ、爪の両端を引き上げて矯正する。爪の伸びに合わせて3~4カ月に1度交換し、半年から1年かけて矯正する。講習を受けた医師のみ治療できる。
 巻き爪の治療は、手術療法や、テーピングや綿花などを爪と皮膚の間に詰めて痛みを軽減する保存的治療、爪の先端に矯正装具を付ける方法がある。しかし手術療法は、術後に爪の幅が狭くなったり足の踏ん張る力が低下したりすることが多い。保存的治療は、爪が十分伸びていない場合や湾曲が強い場合に治療が難しいという。
 同センター形成外科の小林杏菜医師は、巻き爪に悩み我慢して生活している人は多いとした上で「日帰り治療で、安心して日常生活を送れる。一度相談に来てほしい」と呼び掛ける。
 治療は保険外診療で全額自己負担。初診は爪1本につき1万3200円(初診料、処置料、材料費)。
 問い合わせは同センター<電053(453)7111>へ。

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