医師会のPCR検査、本格稼働 陽性率も高まる 埼玉


埼玉県内で新型コロナウイルスの感染者が連日、2桁見つかり、PCR検査の結果、陽性率も高まっている。春先との違いは地区医師会のPCR検査センターが県内32カ所にできて本格稼働し、比較的検査が受けやすくなっていることだ。さいたま市北区の大宮医師会駐車場では、7日午後4時半から、10人余りがPCR検査を受けた。入って来る車を職員が誘導し、窓だけを開けて医師が綿棒を鼻に突っ込み、1分もかからずに検体を採取した。検査を受ける人はマスクをずらして鼻だけ出す。綿棒を奥まで突っ込むため、しかめ面をする人もいた。さいたま市内の4医師会のPCR検査センターを通じて、7人の陽性が判明している。うち大宮医師会では6月下旬以降、4人が出ている。大宮駅東口の大宮南銀座商店街(通称、南銀)のキャバクラ店での感染が明らかになって以降、濃厚接触者はさいたま市保健所が検査するが、周辺の飲食店経営者や客らが受けにくることが増えたという。県によると、感染者数だけでなく、検査数に対する陽性者の割合である「陽性率」も、7月に入って上がっている。医師会の検査は直接行っても受けられず、近所のかかりつけ医などを受診して、医師が必要と判断した場合に受けられる。(松浦新)

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