鳥羽商議所 感染症対策を強化 宿泊業者向けに講習会 三重


【鳥羽】新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けてきた宿泊施設が本格的に営業を再開させる中、三重県の鳥羽商工会議所は6日、鳥羽市安楽島町の鳥羽ビューホテル花真珠で、宿泊施設に向けた感染症対策講習会を開いた。情報共有し、業界全体の感染対策を強化して誘客につなげようと開催。市内の宿泊業者など20人が参加した。講習では伊勢保健所の職員が、新型コロナウイルスの基本知識や具体的な予防策、感染者が判明した際の対応などについて説明。「日に日に状況は変わる。常に新しい情報を確認し、対策に生かしてほしい」と呼び掛けた。講習の後、鳥羽ビューホテルが取り組み事例を紹介。宿泊客に自覚症状や海外渡航歴などを問う独自の問診表に記入してもらっていることや、ホテルの感染対策を動画で配信していることなどを説明した。参加した旅館経営の男性(53)は「参考になった。十分な対策をし、お客さまを迎えたい」と話していた。鳥羽ビューホテルは、4、5月の休業を経て、6月は週末のみの営業を始め、今月から本格再開した。女将の迫間優子さん(39)は「8月の予約はコロナ前の2割ほど。しっかり感染予防策を取って誘客したい。感染者を出さないよう最大限に尽くしたい」と話した。

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