運動中熱中症予防を 「距離あればマスク外して」 能美スポーツ指導者ら研修


新型コロナウイルス禍での熱中症に注意が高まっているとして、能美市教委は二日夜、市内のスポーツ関係者を市防災センターに集めて研修会を開いた。(平井剛)市体育協会の会員やジュニアスポーツクラブの指導者、スポーツ推進委員など六十人が出席。救急救命士の資格を持つ市消防本部職員の南川秀徒さん(42)が、運動中に熱中症を発症した場合の初期対応方法などを話した。今年は熱中症のリスクが特に高まると予想されている。理由として、自粛生活の影響で体力が落ちていることや、マスク着用で喉の渇きを感じにくく、水分補給が遅れることなどが挙げられる。南川さんは「熱中症は死に至る怖さがある」と述べる一方、「予防法を知っていれば発症は防げる」と説明。ポイントとして「暑さを避ける」「小まめに水分補給」「暑さに備えた体力づくり」「急に暑くなる日は注意」の四点を挙げた。発症者が出た場合、意識障害があればすぐに一一九番するよう求め、「対応に迷った時は遠慮せずに通報してほしい」と述べた。またマスクを着けた状態での運動は心拍や呼吸機能に影響を及ぼす恐れがあると指摘し、「屋外で人と人の距離が二メートル以上空けられる場合はマスクを外して構わない」と述べた。小学生を指導するハンドボールクラブの女性コーチ(34)は「六月中旬に練習を再開したばかりで、子どもたちの体力がまだ戻っていない。小まめな水分補給と休憩を心掛けて夏の練習に臨みたい」と話した。市消防本部は当日の予想最高気温が二九度以上か、環境省が公表している暑さ指数が「厳重警戒」以上になれば、防災行政無線で熱中症に注意を呼び掛けている。関連キーワード

石川

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