岡山市 PCR検査体制独自に整備 第2波に備え62診療所と連携


岡山市は30日、新型コロナウイルス感染症の流行第2波に備え、市内の62診療所でPCR検査の検体を採取する体制を独自に整備したと発表した。検査は民間機関に委託し、1日当たり最大約600件の実施が可能としており、クラスター(感染者集団)の発生などに対応する。 市医師会、市内医師会連合会を通じて募り、他の患者との動線分離といった感染防止対策が可能な62診療所が応じた。医療機関名は非公表で、保健所で電話相談を受け、最寄りを紹介する流れを想定している。検体は県内の検査機関などに持ち込み、早ければ当日中に結果が判明する。市によると、自治体と診療所が連携した検査体制は全国的にも珍しいという。 岡山県内では現在、感染症指定医療機関などで検体を採取し、県環境保健センター(岡山市)で検査するのが一般的で、県全体で1日当たり180件程度が上限という。 市は今後も検査できる診療所を増やす方針。大森雅夫市長は記者会見で「市民がインフルエンザなどと同様に身近な診療所で検査できる体制づくりを進める」と述べた。

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