妊産婦専用のLINE開設 医師、助産師へ気軽に相談 菊川市立総合病院


菊川市立総合病院はこのほど、妊産婦専用の無料通信アプリ「LINE(ライン)」の相談アカウントを開設した。利用者からは医師や助産師に妊娠や産後育児などを気軽に相談できると好評を得ている。
 「おなかが張る」「赤ちゃんがミルクを飲まない」など相談内容はさまざま。産婦人科医師2人と助産師2人の4人体制で相談に応じ、緊急性があれば来院を促したり、問題があれば産婦人科内で患者の症状を共有したりする。里帰り出産を控える県外の妊婦への病院紹介など離れていても患者とコミュニケーションをとることができる。
 同院ではこれまでにも助産師指導や母親学級などを実施してきたが、患者がさらに身近に相談できる手段を探りLINEを始めた。対象となる32週以降の妊婦にLINEの紹介カードを来院時に配布している。5月下旬から運用を開始し、10人が登録済み。新型コロナウイルスの影響で外出や来院を控える妊婦の孤独や不安の解消が期待できる。助産師の門田真由美さん(45)は「電話では緊張することもLINEでは気軽に相談してほしい。医師や助産師を身近に感じてもらえたら。患者さんと一緒にお産を乗り越えていきたい」と話した。

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