医師ら抗体保有ゼロの岩手 県立中央病院、千人対象


全国で唯一、新型コロナウイルスの感染者が確認されていない岩手県の県立中央病院は22日、同病院の医師や看護師ら千人を対象に感染歴を調べる抗体検査を実施したところ、抗体を保有している人はいなかったと明らかにした。研究の中心となった循環器センターの中村明浩災害医療部長は、リスクの高い医療従事者に感染の形跡がないことから、県内の一般住民にも感染が広がっていた可能性は低いと推測している。同病院の研究グループが、4、5月に健康診断を受けた約1300人のうち、同意を得られた人の血液を調べた。中村氏は「あくまでも当院の医療従事者を対象に実施し、地域の状況を完全に反映しているとは言い切れない」とした上で、「一般住民も保有率は限りなくゼロに近いのではないか」と話している。〔共同〕

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