プロ野球選手が病気の子と家族を支援 成績に応じ、マクドナルド・ハウスに寄付


新型コロナウイルス感染症の影響で開幕が遅れていた2020年のプロ野球が、ようやく始まった。日本プロ野球選手会(松田宣浩理事長=ソフトバンク)では今シーズンから、所属する27選手が病気と闘う子どもとその家族を支えるドナルド・マクドナルド・ハウス(以下ハウス)を支援すると発表した。1安打につき1万円、1登板につき1万円といったように、各選手が自分で設定した成績に応じ寄付を行う。ふくおかハウスを訪問した中村晃選手(ソフトバンク)せんだいハウスを訪問する銀次選手(楽天)ハウスは、難病や高度な医療を受けるために入院・通院する子どもとその家族が、精神的・経済的に大きな負担なく看病ができるよう、病院近くに低料金(一日千円)で滞在できる施設で、日本では東京、大阪など全国11カ所で運営されている。設立・運営費は企業や個人からの寄付・募金で賄われ、マクドナルド各店に募金箱が置かれている。清掃や事務作業は約2600人のボランティアに支えられ、ハウスは多くの人の善意と協力のもとに成り立っている。ふくおかハウスで餅つきをする中村晃選手(ソフトバンク)西武の中村剛也内野手や楽天の銀次内野手らは、以前からハウスを訪問したり寄付を行ったりして、病気の子どもとその家族のサポートを行ってきた。今シーズンはさらに多くの選手がハウスの趣旨に賛同し、自身が成績を設定してサポートを始める。1安打につき1万円は、日本ハムの近藤健介外野手、巨人の陽岱鋼外野手らで、1盗塁につき1万円が楽天の辰己涼介外野手、逆に1盗塁阻止につき1万円がオリックスの若月健矢捕手。1試合出場につき1万円が中村内野手。1試合登板につき1万円が楽天の牧田和久投手、オリックスの増井浩俊投手らで、1イニング登板につき1万円がソフトバンクの千賀滉大投手。楽天のオコエ瑠偉外野手、ヤクルトの小川泰弘投手、山田哲人内野手らは非公開としている。せんだいハウスを訪問する銀次選手(楽天)ふくおかハウスに寄付をした中村晃選手現在、ハウスは世界45の国と地域に376カ所(2020年5月末現在)開設しており、日本では2001年に東京に国内第1号ハウスがオープンして以来、延べ約7万家族が利用している。ハウスを支援する各球団の選手と支援内容一覧球団選手名支援内容東北楽天ゴールデンイーグルス牧田 和久1登板につき1万円東北楽天ゴールデンイーグルス鈴木 翔天非公開東北楽天ゴールデンイーグルス西口 直人非公開東北楽天ゴールデンイーグルス鈴木 大地1安打につき1万円東北楽天ゴールデンイーグルスオコエ 瑠偉非公開東北楽天ゴールデンイーグルス辰己 涼介1盗塁につき1万円埼玉西武ライオンズ増田 達至1登板につき1万円埼玉西武ライオンズ野田 昇吾1登板につき5千円埼玉西武ライオンズ中村 剛也1試合出場につき1万円福岡ソフトバンクホークス加治屋 蓮1登板につき1万円福岡ソフトバンクホークス岩嵜 翔1ホールドにつき1万円福岡ソフトバンクホークス石川 柊太非公開福岡ソフトバンクホークス杉山 一樹登板数によって寄付福岡ソフトバンクホークス千賀 滉大1イニングにつき1万円福岡ソフトバンクホークス嘉弥真 新也1登板につき1万円福岡ソフトバンクホークス今宮 健太1安打につき1万円オリックス・バファローズ増井 浩俊1登板につき1万円オリックス・バファローズ若月 健矢1盗塁阻止につき1万円北海道日本ハムファイターズ近藤 健介1安打につき1万円読売ジャイアンツ太田 龍1勝につき1万円読売ジャイアンツ増田 陸1ホームランにつき1万円読売ジャイアンツ陽 岱鋼1安打につき1万円広島東洋カープ田中 広輔1安打につき1万円横浜DeNAベイスターズ髙城 俊人非公開横浜DeNAベイスターズ乙坂 智非公開東京ヤクルトスワローズ小川 泰弘非公開東京ヤクルトスワローズ山田 哲人非公開

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