コロナ患者カルテ、不適切閲覧=鳥取県立中央病院で職員数十人


鳥取県内で初めて確認された新型コロナウイルス患者の電子カルテについて、入院先の県立中央病院で複数の職員が正当な理由なく閲覧していたことが9日、分かった。不適切な閲覧は20~30人に上る可能性があり、県が処分を検討している。
 同病院などによると、患者は県内で初めて感染が確認された60代男性で、4月10日に入院。同14日までの間に207人が男性の電子カルテを閲覧していたが、治療に携わらない職員らの閲覧記録も残っていた。このため院長が全職員にメールで不適切な閲覧をしないよう注意喚起したという。
 同病院では、医師や看護師、事務職員ら約1000人が電子カルテを閲覧可能。不適切な閲覧を認めた職員は聞き取り調査に、「院内感染が不安だった。直接情報を見たかった」などと話したという。男性の個人情報について、外部への流出は確認されていない。
 県病院局の担当者は「調査結果を踏まえ、処分を検討する。再発防止策を進める」と話した。 (C)時事通信社

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