ロボットで医薬品宅配=パナソニック実験、接触回避


パナソニックは4日、ロボットが自動走行して薬局から住宅まで処方箋医薬品を宅配する実証実験を始めると発表した。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、薬局での接触、対面を抑える。ロボットによる医薬品の屋外配送は全国で初めてで、弁当の運搬実験も行う。道路交通法の改正を前提に、2021年度中のロボット宅配の商用化を目指す。
 同社は昨年11~12月、警察の許可を得て神奈川県藤沢市の公道で宅配ロボットの自動走行実験を行った。今回は今月5~26日の週2日、実際に荷物を運ぶ。調剤薬局を展開するアインホールディングスなどと組み、同市の150戸を対象に医薬品と弁当を配送する。非接触に加え、配達員の人手不足解消も期待できる。
 医薬品は、電話での診療やオンライン服薬指導を受けた後、ロボットが自宅まで届けてくれる。クレジットカードで決済する。パナソニックの担当者は「地域内ですぐに運べる配送インフラを構築したい」と話した。 (C)時事通信社

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