オンライン診療、初診から全面解禁へ 受診歴ない患者、音声のみも 院内感染防止へ


病院や診療所での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府は流行期間中に限り、医師が患者と対面せずにテレビ電話などで診察する「オンライン診療」を初診から全面的に解禁する方針を固めた。過去に受診歴のない患者の初診も認める。医師に支払われる診療報酬を引き上げ、今月中の実施を目指す。オンライン診療は、医師がスマートフォンやパソコンなど情報通信機器を使って患者を診察する仕組み。厚生労働省の指針では、禁煙外来などを除き、初診は対面診療が原則だった。このほか、保険適用される病気の種類が限られ、一定の要件を満たす必要があるなどルールが煩雑だったため、普及していなかった。今年2月以降、病院と診療所で医師や患者が新型コロナに感染する「院内感染」が頻発している。新型コロナは接触や近距離の会話で感染するリスクが高いため、オンライン診療の規制緩和を求める声が高まっていた。

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