コロナ「後遺症」を調査 厚労省、2千人対象


厚生労働省は10日、新型コロナウイルス感染者で退院後も呼吸機能の低下が続く「後遺症」のような事例があることを受け、2千人を対象に、原因を調べる研究を8月から始めると発表した。原因が分かれば、治療や予防の方法を調べる方針。コロナ感染者の中には、退院後も息苦しさが続いて自宅で酸素吸入が必要だったり、疲れやすくなったりする人がいるとの報告がある。炎症で肺の組織が壊れるなどの原因が考えられているが、詳しく分かっていない。研究では、入院やホテル療養をしていた時の症状の程度に応じて対象者を2つのグループに分ける。症状が重く酸素投与が必要だった20歳以上の人には退院後、残っている症状を聞き取り、肺のコンピューター断層撮影装置(CT)や機能を調べる検査を実施。症状が比較的軽かった人は、残っている症状の聞き取りや血液の分析を行う。研究は来年3月末までで、各グループ千人の参加を目標にする。〔共同〕

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